イラクのお茶の話し

私は紅茶派ではなく珈琲派です。

朝、珈琲が飲めないと落ち着きませんが、唯一、珈琲が飲めなくても大丈夫な場所がイラクです。

イラクでは圧倒的に珈琲よりお茶を飲む人が多いです。マーケットには沢山の種類ものお茶を売っていて、最も上質なのはセイロン製のお茶です。お茶はイラク人にとってとても重要なので、経済制裁が課された時も、配給食糧の大きな割合を占めていました。彼らは朝食にお茶を飲み、昼食の後にお茶を飲み、夕方にお茶を飲み、そして夕食後にもお茶を飲みます。お茶は彼らの生活と切っても切り離せません、日常のあらゆる風景に登場します。

 

            街のいたるところに露店のお茶屋さんがあります。

 

イラクのお茶は特別で、「カルダモン」で風味をつけて「”エスティカン” east tea can」で飲みます。エスティカンとは、上が平らになった、瓢箪のように中央がくびれた形の小さなティーカップです。薄いガラス製で、小さなガラスの受け皿に置きます。お茶がなみなみ注がれる姿は、枡を受け皿に日本酒を注ぐ様子を思い出させます。(イラクではお酒は基本(笑)禁止です)

 

【写真引用 https://weballharder.com/category/tea/より】

 

イラクには、いたるところにお茶屋さんがありますが、その中でもめっちゃお勧めなお茶屋さんがここSha’ab Chai Khanaです。

 

 

スレイマニア空港からSalim streetで市内の中心部へいくと、右手に由緒正しいホテルであるSulaymaniyah Palaceがみえてきます。そこから左前方へMawlawi streetを進むと左手にSaray Squareという五叉路にぶつかります。その一角にあるのがSha’ab Chai Khanaです。アジトのような狭い階段を降りていくと、地下には巨大な空間。イラクのおっちゃんたちがお茶を飲みながら、話したりゲームをしているとても興味深い空間があります。

 

 

店内いたるところに掛かった写真と、熱く語る男たちの数に(クルド語、アラビア語が分からないので何を話しているか分からない。。。涙)圧倒されること間違いなし! イラクへの入国が厳しくなってしまい行きにくくなりましたが、イラクが大好きな私は、いつか気軽に「イラクに茶しばきにいけへん?」と誰か誘って旅行に行ける日が来ることを熱望しています。