映画 ワイルドドライバー

New Zealand 発、お薦めの映画の紹介です。

英語のタイトルは”Pork Pie”  なんでそれがワイルドドライバーになんねん!とツッコミたいです。ワイルドドライバーにしてもうたら、Goodby Pork Pieに繋がんやろ!と。

 

『ワイルド・ドライバー』(原題 Pork Pie)は、2017年のニュージーランド製作のコメディ・ロードムービー。日本では劇場公開の予定はなく、2018年1月13日にDVD発売された。本作は監督Matt Murphyの父ジェフ・マーフィーが1981年に製作したニュージーランド映画『明日なき疾走 en: Goodbye Pork Pie』のリブートである。旧作はニュージーランド国内でNZ$1.5 million の興行成績をあげた、いわばキウィ・クラシックともいうべき作品であった。 本作の製作費はUS$3,800,000で、公開初週の売り上げはUS$204,839、トータル興収はUS$797,639 worldwideとなっている。 ストーリーは概ね旧作を踏襲しているが、旧作で大きな舞台であったクライストチャーチは採用せず、よりカントリーサイドを選んでいる。このことについて監督は、「お尋ね者がわざわざ大都市に入っていくのは筋が通らないから」と説明している[2]。 麻薬を使用する描写が含まれているため、ニュージーランド及びオーストラリア公開時はM指定。【wikipediaより】

 

 

 

Goodbye Pork Pieという映画は私より年上の年代のニュージーランド人にはめっちゃ有名!友人は「今作よりも前作の方が好きやわ」と。まずPork Pieって何やねんというとこから。ニュージーランドの男子たちはPork Pie が大好きです。Pork Pieは、イギリス料理の原点ともいえるパイ料理。シェイクスピアの作品では「ベイクドミート」と呼ばれていたパイは、今も昔もイギリスの生活に深く根付いています。多彩な種類が揃うパイの中で最もイギリス人に愛されているのがポークパイ。ニュージーランドは英連邦(Commonwealth of Nations)に加盟する国なので、ニュージーランド国王を国家元首とする立憲君主制なのですが、このニュージーランドの国王というのはイギリスの国王、つまりエリザベス2世です。よって食生活もイギリスの影響をとても受けています。脱線。。。 この映画でいうPork Pie はパイでなくて帽子。ポークパイハットは、トップが低く平らな円筒形で独特のフチがあり、狭いつばがわずかにカールアップした帽子です。ポークパイハットは、女性用の帽子で、1830~60年ごろにアメリカとイギリスで広まります。実は男性が使いだしたのは1920年頃。その後、少しづつトップの形や高さなどを変えて流行し、世界恐慌の1930~40年代に全盛期を迎え、戦後はジャズの演奏者などに好まれてかぶられる帽子となっていました。ハットの由来は、その形が中世イギリスの伝統料理のPork Pieに似ているところから来ています。

【出典 https://en.wikipedia.org/wiki/Pork_pie_hat】

 

このPork Pie帽子をかぶったマオリのお兄ちゃんと、白人の作家が北島から南島のインバーカーギルまで逃走を繰り広げます。テカポ湖畔にある善き羊飼いの教会なんかも出てくるので、南島を旅したことがある人には楽しめます。また、デビュー曲の「ロイヤルズ」でグラミー賞の最優秀楽曲賞と最優秀ソロパフォーマンスを受賞して一気に世界中から注目される歌姫になったロードや、ニュージーランドで最も愛されている国民的歌手であるデイヴ・ドビンの曲も映画に使われてるのが嬉しいです。自分はデイヴ・ドビンのLangageが大好きです。

 

 

そして、見どころはこの脱走者たちを、Kiwiたちが応援するところ。とくにミニ・クーパー同好会が、政府に対抗してこの脱走者を助けることは必見です。 オークランドの都会でなく、南島の田舎な雰囲気を知っている旅行者ならニュージーランドっぽいと思うはず。時速130キロで飛ばしても、飛ばしても次の街までの遠いこと。(街と街を繋ぐ高速っぽい道路は90とか100キロとかで走るもんなら、後続のKiwiドライバーをめっちゃ苛立たせることになります 笑 ) 友人の90のお婆ちゃんも「イエイ!」とか言って130キロとかで飛ばします。笑 (だからニュージーランドでは交通事故がめっちゃ多い。ほんとに)そういう意味で、このタイトル「ワイルド・ドライバー」は脱走者の彼らのことを言ってるのでなく、Kiwiドライバー全員のことを言ってるのかもしれませんね。

 

ニュージーランドへ帰りたくなってしまいました。