WWOOF

WWOOFというのがあります。

WWOOFは、ホストとウーファーが、家族のような間柄になって相手のことを考えお手伝いする仕組みです。ホストからは農の技術や暮らしの知恵などを教えてもらい、ウーファーは反対に自分が培ってきた経験や知識をホストの生活に役立ててもらいます。ウーファーは「労働力」を、ホストは「食事と寝る場所」を相手にあたえる仕組みです。わたしはこのシステムを利用してニュージランドへ渡航しました。受け入れ先はダニーデンとクイーンズタウンの間、クリントンという”超”小さな街のワイルナ・オーガニックという農家でした。

 

ワイルナ・オーガニック!

 

どんな場所でも生活していく自信がありましたが、ここではそれは3日で崩れてしまいました。笑 わたしの住処は小さな移動トレーラー。シャワーは鶏と豚が走り回る庭を通って母屋まで行く必要があります。食事は別棟のリビング。この農場で朝10時から午後17時まで働きました。ここでの生活はまさしく”野生”そのもの。特に子牛を移動させるためにハントする時には、荒れ狂って逃げ回る牛の力に圧倒され死にそうになりました。

ワイルナ・オーガニックの私の部屋

 

夜は「これが本当の暗闇」と思うくらい1メートル先が全く見えません。しかし、空には天の川が”これでもか!”というくらいクッキリ見えます。本当に吸い込まれるような綺麗な夜空です。ここは21世紀の世界なのだろうかと思うくらい、原始的な生活でしたが、この生活がやがて私の本能を呼び起こし、ここに移住したい!と思うくらいニュージランドにハマっていきました。

 

フィンランドからフィヨナ(右)。ドイツからキキ(左)とキャッチ(中央)。大量にあるガーリックとクミンをい使って晩御飯。