稲盛和夫さんは、京都セラミック(京セラ)の設立、KDDIの設立、そして当時の内閣総理大臣直々の要請で、日本航空(JAL)の再建まで成功させた人物です。

書籍、「活きる力」について。闘争心やハングリー精神を持てずにいる人々を励まそうという「思い」が込められた本です。物事を成すには、強い信念が必要だということ。稲盛さんは、1955年鹿児島大学を卒業された後、京都の老舗メーカーに就職されました。しかし、そこは給料の支払いも遅れて今にもつぶれそうな会社でした。何度も辞めたいと感じたそうですが、他に行く当てもなく残された「ファインセラミックス研究」という選択肢に専念することを決断されました。実験室に自炊用具を持ち込み、食事と寝起きもしながら研究に打ち込みました。ファインセラミックス研究は、稲盛さんの手に余る任務で、御本人もそのことよく承知していたそうです。しかし、「何としてもやり遂げたい」という思い、そしてやがてその思いは「自分の手で、会社と仲間を救いたい!」という信念に変わり、本人を突き動かし続けました。そして遂に、日本初、世界でも二番目に新しい、ファインセラミックス材料の合成に成功しました。書籍の中で特に印象深かった部分を。

誰にも負けない努力をする

「毎日一生懸命働く」。これこそが仕事をするために、また、幸せな人生を生きるために必要不可欠なことである。大半の人は、自分が手に入れた職種や研究内容に不満を募らせて不平不満を口にする。しかし、世の中で事を成すような人というのは、たまたま当たった好きでもない仕事を、好きになる努力をした人だ。だからこそ、まずは「惚れる」ほど自分の仕事を好きになる。人生というのは、努力をした分だけ神様からほうびが与えられるようにできている。