氷河によって造られた長さ38kmのワカティプ湖の、ちょうど真ん中に位置するクイーンズタウンは南島でも有名な観光地の一つです。

この街の誕生は19世紀の前半にまでにさかのぼります。この町の近くでマオリの人々が偶然、金を発見。これを機に世界中から一攫千金を夢見る人々が殺到し、人口がみるみるうちに膨れ上がりました。ところが金鉱が枯渇すると人々は次々と去り街はゴーストタウンと化してしまいました。クイーンズタウンの周辺にはマウント・クックが見晴らせるタスマン湖、トレッキングの本場であるテ・アナウ、そしてその奥にはミルフォード・サウンドがあります。一度、ゴーストタウンと化した後、クリーンタウンは、こうした魅力的な街を訪れる人々のための空の玄関口として活気を取り戻しました。そしてここはバンジージャンプの発祥の地でもあります。湖面はとても美しく、女王が住むにふさわしいという意味でクイーンズタウンと名付けられました。

 

早朝のクイーンズタウン

 

2012年、ダニーデンから南西にいったクリントンという小さな町のオーガニック農家で住み込みで働いていました。各国から集まったバックパッカー達が私と同じように数日から数週間働いて、誰かが去ると代わりに誰かが来くるというかんじでした。朝から夕方まで働いた後は、みんなで○○○を吸いながらワインを飲んだり、映画を観たり。オーナーのショーンは、納屋でお酒を蒸留させて作ったりしていました。そこから、ヒッチハイキングでクライストチャーチへ向かう際、そのオーガニック農場で出会ったアメリカ人のカップルDJとキャシーが連れて行ってくれたのがクイーンズタウンです。彼らの小さなバンには寝れないので、私はテントを張って外で寝たのですが、もう4月。秋から冬にむかうニュージーランドの夜は寒くて寝かせてくれません。数時間おきに、キャンプ場のシャワーを浴びて体を温めました。ほとんど寝ることも出来きずに朝を迎えたのですが、そんな寒さや疲れを一気に吹き飛ばしてくれるくらい、クイーンズタウンの朝焼けは綺麗でした。

 

テントでは寒く、数時間おきにシャワーを浴びに
DJとキャシー。今ではアメリカに帰って農場を営んでいます。そして可愛い女の子も出来ました。

 

クイーンズタウンは、内陸に位置するために1日の中に四季があると言われるくらい気温差がとても大きです。日中は紫外線も多く、高温になるが朝晩は氷点下になるほど冷え込ときもあります。こういった理由でワインの生産が盛んに行われており、近年はチリ産のワインと肩を並べ、21世紀ワインとして世界中のワインファンからとても人気があります。夜のキャンプは死ぬほど寒いですが、ニュージーランド南島のこんな寒暖差が美味しいワインを産み出してくれています。