令和元年分確定申告島嶼地区無料出張相談会に相談員として参加しました。今回お伺いしたのは東京都の本州島側地域の南方海上287キロメートル、御蔵島の南南東方約75キロメートルに位置する八丈島です。もとは2つの火山から形成された島だそうで、その全長は北西から南東にかけて14キロメートル、北東から南西にかけては7.5キロメートルのひょうたんに似た形をしています。その面積は山手線の内側とほぼ同じなんだとか!およそ8,000人が暮らす小さな島です。話はそれますが、八丈島のすぐとなりには八丈小島(はちじょうこじま)という、総面積がおよそ3平方キロメートル程度のさらに小さな島があり、そちらも以前は人が暮らしていたそうなのですが、昭和44年に全員が離島し八丈島に引っ越したため、現在は無人島となっているとのことでした。この全島民が八丈小島を離れた理由は主に、当時の経済成長化や近代化のなかで、過疎化や島外との経済格差が広がり、また学校などの施設はあるものの、電話や水道施設などのライフラインが不足しているという生活条件の厳しさなどがあったといいます。こうした島からの集団移住は珍しいケースでもあり、「全国初の全島民完全移住」として当時注目をあびました。「わしは八丈小島に住んどったんじゃ」というお爺さんも相談会場に。現在は無人島のため島内の宿泊はできないものの、スキューバダイビングのポイントがあり、また絶滅危惧種のクロアシアホウドリの繁殖地として都の保護対象地区になっているとのことでした。

 

夕日と八丈小島

 

今回の行程は令和2年2月17日(月)から20日(木)の三泊四日です。一年を通して気候が安定して温暖であることから「常春の島」ともよばれているそうですが、滞在中も2月の東京では体験することのできない、過ごしやすさでした。相談会会場となったのは、八丈町のほぼ中央に位置する、役場の管理する多目的ホールです。町役場の新築とともに設置されたホールで、中は清潔で十分な広さがあり、相談会の雰囲気を明るくしてくれました。集まったたくさんの島民の方々の相談をお受けし、その内容は事業所得についてや不動産、譲渡についてなど様々でした。その一方で、八丈島は特に漁業が盛んな島であり、同時に農業も主要産業であることから、港区内ではほとんど見かけることのない内容もあり、慣れない対応にも何とか業務を終えることができました。

 

無料相談会場にて

 

そして終了後には打ち上げにて、八丈島の名産品をいただく場面もありました。まず一つ目が「八丈ビール」なんと緑色のビールです。見た目はほとんど青汁で、独特の苦味のある味でしたが、緑色の正体は、伊豆諸島に古くから自生しているという「明日葉(あしたば)」という葉野菜です。八丈島が産地であることから別名「八丈草」ともよばれており、これを粉末状にすったものをビールにまぜてつくられるそうです。そして2つ目は「くさや」です。八丈島のくさやは、それぞれの加工者たちが独自に調合を重ね、匂いも控えめで食べやすいと日常的に食され、また冠婚葬祭にも欠かせない食べものだということでした。

こうして八丈島を満喫することもでき、出張相談会はあっという間に終わり大変有意義なものとなりました。そして毎年一番嬉しいことは、都内でも島でも申告会場では必ずおばちゃんが「ありがとう、助かったわ〜 がんばってね」といって労いの優しい言葉と飴ちゃんを下さることです!

 

おばちゃんから頂いた飴ちゃん

※ この記事はわたしが当事務所の優秀なインターンさんに書いてもらったという噂がありますが、それは噂です。たぶん。