谷山さん

とても嬉しいことがありました。

日本国際ボランティアセンター元代表の谷山さんに、事務所ホームページに掲載する推薦文を書いて頂きました。谷山さんは、1986年よりJVCに参加し、タイ、ラオス、カンボジア、アフガニスタンで計12年と、数々の海外現場で活動をしてきました。JVC代表を務めた他、日本有数のネットワーク型国際協力NGOである国際協力NGOセンター(JANIC)理事長、NGO非戦ネット呼びかけ人などを兼務され、現場経験を生かした政策提言活動を積極的に行っています。という超大先輩で凄い経歴なのですが、わたしが何よりも ”凄い!” と思うのは、敬意をもって人に接せするその態度です。

 

NGOビルだった丸幸右ビルからの引っ越しの時(2012年3月)右から3人目が谷山さん

 

現場経験の無い私に対しても、意見をしっかり尊重して聞いてくれました。特に思い出すのが2015年のイラク出張の是非を決める会議の時です。ちょうどその年の1月に後藤健二さんが殺害されました。同じイラク事業チームの由子さんと一緒に、危険なこの時期イラク出張をするかどうかを、物凄い時間を割き検討しました。私たちは、その危険性から今回はイラクへの渡航を見送ることにしました。何年か後、何かの時に「池ちゃん、NGOスタッフというのはまず現場なんだ。まず現場に行って現地で何が起こってるか知らなけれないけない。まずは現場なんだ」と。私が谷山さんの立場だったら「行ってこい!」と言うかもしれません。でも、谷山さんは、私と由子さんがイラク事業としてどのように行動するか協議して決めた決断を尊重し、受け入れてくれました。

 

一升瓶を抱える谷山さん。右から長谷部さん(事務局長)と山﨑さん(カンボジア事業担当)

 

谷山さんは、NGOでの活動での経験が浅くても、ボランティアとしての関わりだとしても、誰に対しても敬意を持って接します。海外での活動も最後は人と人。お互いを個として尊重することで対話が生まれ、理解し合えるのだと谷山さんから教えて頂きました。