人道支援に関わるイラクの若者 

先日、友人と飲んでいると(わたしはお酒を卒業したのでノンアルです〜)、「あのさ、イラク行くの怖くないの?だってあんな暴力的な人たちばっかりだし。。。」と 笑

もちろん怖いです。でもメディアで取り上げるのはいつも「暴力的な中等の人たち」ということを上塗りする報道ばかり。憎悪の連鎖を促進させ、人間同士としての繋がりや理解を分断する手助けをすることで金儲けをするのはどうなのかな。。。

もちろん、一部の人たちは過激な行動をとっているけど、一部を見てそれが全体だと思うのもどうでしょう。わたしが関わる日本国際ボランティアセンター(JVC)は、イラク中北部の都市、キルクークでイラク現地の人たち自身が、自分たちのコミュニティを平和にしようとする動きをサポートしてきました。INSANは現地のNGOで、海外のNGOと繋がりなから、キルクークの子どもたちを支援しています。そんなINSANで働くシェランさんが自分の活動への思いを紹介します。

 

写真前方右がシェランさん イラク スレイマニア市にて

 

 

「外部から見ると、イラクの人々は無差別に殺し合いをしているように見えるかもしれません。でもそれはちがいます。イラクは今でも良心的な人々で満ちあふれています。困っている人がいれば、そうですね、たとえばタイヤがパンクした車がいれば、人々が集まってきて手助けをしてくれます。宗派対立の大元には政治の問題があります。一部の過激な考えを持った人たちが、対立をあおっているのです」

彼女の趣味についてうかがいました。昔は映画と読書が好きだったそうです。でも基本的に家の中に閉じこもっているタイプではありませんでした。最近は、大学の生物学研究室で新しい仕事も始めたため、ほとんど自由時間がとれないそうです。INSANの仕事も好きですが、生物学への情熱も止めることができないと言うシェランさん、毎朝8時から夜8時(時には9時)の間、午前は生物学、午後は人道支援と二つの仕事を掛け持ちしています。

 

10代から現在に至るまで、青春時代を政情の不安定な国で過ごさねばならなかった彼女は、イラクが昔のように平穏な国に戻れると考えているのでしょうか?

 

「どうやったらイラクが昔のようになれるのか、私にはわかりません。でも、私は決してイラクを離れません。離れられないのです」

 

目に涙を浮かべてシャランは答えました。彼女はイラクに留まって、人々の苦しみを和らげ、自分の力で改善できることは何でもやりたいと思っています。

 

「去年はじめて活動を開始した時は、多くの問題に直面しました。子どもたちは、民族や宗教、出身のちがいを受け入れようとはせず、たいへん困りました。でも最後には、始めとはまるでちがう子どもたちになったのです。彼らはやさしくなりました。食べ物や持ち物などお互いに気軽に貸してあげるほど仲良しになったのです」

シェランは今年も同じような問題に出会うことでしょう。でも、何回か集まるうちに、きっと子どもたちは仲良くなり、協力するようになると彼女は信じています。

記事全文はここから→ 日本国際ボランティアセンター イラクウォッチ

 

左から二人目がシェランさん

昨年、8月キルクークに訪問した時、彼女は他の宗派や民族との対立を煽るテレビ報道や大人たちの会話を離れ、この子どもたちへの平和教育がどれほど意義があることなのか語ってくれました。彼女自身、2004、5年にイラク国内で宗派間対立が激しくなった際、親族を亡くした経験もあります。そんな彼女だからこそ、このような大変な活動を根気よく続けていけるのだと思います。

 

【お知らせ】

2018年10月にINSANのスタッフが来日します。イベントの詳細はこちらのHPをチェック下さい。

イベント案内