潜在意識・脳の仕組み

堺に住んでいた時、ご近所にナカバヤシ㈱の社長さんが住んでいました。とても物腰の柔らかい方で威張ったところが全くありません。アルバムで有名なナカバヤシは、創業者である中林安右衛門さんが大阪市内で製本所を1923年(大正12年)開いたのが始まりです。その5年前には、大阪市北区西野田大開町(現:大阪市福島区大開2丁目)で松下幸之助さんが松下電気器具製作所(現・パナソニック)を創業しました。同時期に創業した二人には交流があったそうです。

 

日本の実業家かつ発明家で、パナソニックを一代で築き上げた経営者、松下幸之助さんは自分が成功したのは3つの理由があると言います。

1、貧しい家庭に生まれたこと

2、学歴が無いこと(小学校中退)

3、身体が病弱であること

通常は「だから」自分はダメなんだと思いますが、幸之助さんにとってマイナスと思える要素は実は全部プラスだったのです!これを単なるプラス思考と捉えて良いのでしょうか。ひたすらプラス思考を継続するだけで成功するのでしょうか。

松下幸之助さんは、お父さんの代まで大金持ちだったそうです。祖母に「あそこから、あそこまで、うちだったんだよ」って言われていたそうです。彼にとっては貧乏な現状が正常な状況ではなく、異常な状況だったのではないでしょうか。

 

斉藤一人さんが「病気・潜在意識・脳の仕組み」でこう説明しています。

 

”けん引の法則ってのは、それ。脳が、引きずってくるんだよ、そういう状態を、わかりますか。
だから、脳に、これはおかしいぞ。って。貧乏してたら、おかしい。

学校行ってないからダメなんだって、同時に脳は楽なんだよ。
ところが、16の時から、社会出てて、仕事がうまくいかないのは、おかしいって言うと、おかしいんじゃしょうがねえな、やるかって、事になるんだよ。
わかるかな。だから、大学行ってる奴は、大学まで行ってて、おかしいって、やればいいんだよ。
大学まで、行ってて、出世しないのは、おかしいで、それを、周りから見てて、似たり寄ったりのとこ見て、ここら辺で、いいかって。言うから、おかしいんだよ。”

 

”あきんどの俺が、あきんどって、お金儲けのプロだよ、そのプロの俺が、いいな、サラリーマンの人、ボーナス貰えて。っったら、おかしいんだよ。
で、おかしいんだって、自分で気がづかないと、絶対に、無理なんだよ。

うちの仕事やってる人やなんかに、あんたら、お金持ってないのおかしいと思いな。
思わないと、永久に、もてないんだよ。
もてないような状態を持ってくるんだよ。”

 

きっと松下幸之助さんの潜在意識は、貧乏な状況=あたりまえ として認識していたのでなく、貧乏な状況=異常な状況 と認識していたのでしょう。その現状がとても居心地が悪いものだったので、彼の脳は、彼を発明家にさせ、さらには日本一の実業家にさせたのではないでしょうか。

とても興味深く面白い内容だったので是非どうぞ。

→ 「潜在意識・脳の仕組み」 斎藤一人