生きる 加藤登紀子
加藤登紀子さんのファンです。
私が専門委員として関わっている日本国際ボランティアセンターは、加藤登紀子さんの年末に行われる「ほろ酔いコンサート」の会場で募金活動をさせて頂いています。加藤さんは1943年12月27日、旧満州(現在の中国東北部)ハルビンで生まれました。加藤さんのお母さんは誰とでも真摯に向き合う女性だったそうです。終戦直後、ソ連軍が満州で略奪行為し、そんなソ連軍が怖くて日本人が逃げる中、加藤さんの家にソ連兵が来たそうです。加藤さんのお母さんは、国を超えて一人の親としてソ連兵と向き合いました。そして分かりあえたのだと言います。加藤さんのお母さんは、その兵士に、「国とは国を守るもの。私たちを守ってはくれない」と国を超えて人と人が繋がり合うことの大切さを伝えたと、曲の合間にエピソードを語ってくれました。
加藤さんの歌は聞くのにエネルギーがいります。仕事しながら聞き流すとか、掃除しながら聞くということが出来ません 笑 姿勢を正し、こっちも気合を入れないと歌声に負けてしまいそうなほど、力強いのです。特にコンサート会場では、「あんな小さい体で、どこから声が出てるのだろう」と不思議に思うほどの力強さです。スタッフの人が、事務所でもいつもエネルギッシュ。とにかく動いてないと気がすまないのだと教えてくれました。
山田かまちの詩を、素晴らしく力強い歌声で歌うこの曲が大好きです。
PCの裏に書いて頂いたサインがすっかり消えてしまいました 涙
生きる 山田 かまち
かまち、おまえは、
人に好かれるか好かれないかということで、
生きているのではなかったはずだ。
おまえは、生きる。
ただ、自分の生き方を貫く、
それひとつだけのために。
おまえは裸、
たったそれだけ、おまえの心しかこの世にはいない。
おまえの生き方を貫く、
消えるまで、生命が消えるまで、
すべての力を出し切って、生ききる。
それがおまえに生き方だ。
おまえの生き方を貫け、
それは意地ではない。
美しさだ。
今までは人の言うことを聞きすぎた。
みじめな気持ちになり、
仲間が欲しくなり、
ろくでもないやつを、
仲間だと思い込む。
そこからおまえがくずれてゆく。
かまち
おまえは自分をもっと大切にしろ。
激しく美しく生きろ。
みせかけや、そのときのいくじなしなみじめさは、
軽く、安いものだ。
激しい美しさ、真の叫びこそが美しい。
くだらん連中に妥協するな。
おまえにはおまえがある。
人のことを考えず、
自分の生き方を貫け、
輝く激しさだけを信じろ。
今を信じろ。
自分を信じろ。
ただその燃える一本の声明を信じろ。
おまえは美しい。それは誰がなんと言おうと、
変わることのない偉大な真実だ。
人に悲しまされるな。
物事に悲しまされるな。
おまえは生きることを生きろ。
おまえは再びおまえをつかめ。
おまえは眠っていた。
それをゆり起こして、
さあ、再びおまえを生きるんだ。
再びおまえを!
妥協は敵だ。
おまえはおまえしかないのだ。
おまえがおまえでなくてどうする?!
おまえは生きることを生きろ、
昔を想い出せ!